経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ
経営パワーの危機―会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 三枝匡
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/03
- メディア: 文庫
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三枝匡3部作で一番好きなのがこれ。
バブルで金余りしている時に買った小会社がダメそうなので親会社から主人公が舞い降り再建していく物語です。
立て直しから新製品開発、販売といった内容です。
社内的なドロドロした部分が書かれており主人公の辛さが伝わってきます。
「戦略プロフェッショナル」もそうですが「時間軸」を決定していく過程と行動が素晴らしいです。
主人公達が必死の思いで新技術の製品をリリースします。
んで、海外で行われる業界のフォーラムに参加すると同じ技術を使った製品のプロトタイプがあるんですよね。
当初は唖然とするんですが、
主人公は冷静に海外他社の技術は当社と同じ水準かどうか、製品化されリリースされるまでどれぐらいかかりそうかを見積もります。
仮にここでは他社の製品がリリースされるまで1年ぐらいかかりそうと過程します。
主人公は1年以内には、海外支社をたてる、海外販売代理店と契約する、海外競合他社と協業するなどを判断し市場シェアを獲得すべく実行していきました。
何をいつまでにどうしていなければいけない。
という決定を下すまでの過程やバランス感覚が書かれており非常にためになります。
3部作のなかでは主人公の成長が一番強く書かれています。
他の2つは初めから主人公が完成された超人なんだよなぁ。