謎の独立国家ソマリランド

無茶苦茶で面白い。

ソマリアは知っていたんですが、まさか天下三分されているとは思いもしませんでした。
実際は以下3国になっているようです。

国って言っても勝手に名乗っているので正確に 国 なのかは怪しいですが。
地域差の考察が非常に興味深かった。

ソマリランド は土地が悪く、遊牧的な生活をしていて、戦闘が日常にある。
戦闘慣れしているので、戦闘を終わらせるための清算方法があったり、やってはいけない事も決まっている。
植民地支配をされていたが、昔からあるような一族の長が権力を持っている文化が残っているので、長の言う事を一族が聞く。
その結果、戦闘になっても清算し、平和な状態を維持している。

南部ソマリア は土地が良く、農耕的な生活をしていた。
土地が良く豊かだったので平和だったけど、一度、戦闘状態になると清算方法もなく、植民地支配で 一族の長文化 はなくなってしまった。
戦闘が泥沼化する やってはいけない事 もやっちゃうし、止めようがなくなってしまう。
その結果、危険な状態になっている。

土地が悪いと貧乏だけど平和。
土地が良いと豊かだけど危険。
利権があると争いが発生する人の世ですわ。

日本は 農耕民族 なので、戦闘の落とし所を決めるのが下手ってので、南部ソマリアに近いですね。

著者が入れ込みすぎて、とにかく熱量が凄い。
著者の本は、どれも値段が手ごろで面白いので、色々読んでるんだけど感想が書ききれていない。
どんどん書いていこう。