旧約聖書 ─まんがで読破─

旧約聖書 ─まんがで読破─

旧約聖書 ─まんがで読破─

まぁまぁいいんじゃないですかね。

旧約聖書の歴史に沿った話を抜き出して漫画化した感じですね。
凄く綺麗にまとめています。

自分のために軽くまとめます。
疑問とか突っ込み所って、たぶん、公式的に説明されていると思うんですが、私としては、そんな答えに興味はなくて、純粋な感情として今の気持ちを書きました。

天地創造

有名なアダムとエバ誕生の話。
善悪の知識の実を食べたら死ぬって神は言っているんだけど、死なないし、裸を恥ずかしいと思うのが知識なのかが、わかんない。
信仰心を試したけどダメでしたって事なんかね。

カインとアベル

アダムとエバの子、兄カインが弟アベルに嫉妬して、殺しちゃう話。
これも神がカインを試しているって事なんかな。
カイン、どこから来たかわからないが妻をめとっている。

ノアの箱舟

ノアってアダムとエバの子孫ってだけの説明なんですね。
ここだけ見ていると、神の声を聞ける人ってアダムとエバの血族っぽいですね。
神は、ここでリセットするんですが、ノアの子孫に支配権みたいなものを与えており、なかなかに危険ですね。
この話、色んな見方ができて面白いですね。

バベル

世界に色々な言語がある事へのアンサー。
神は人を性悪説で見ているせいか、こんな事をしちゃう。
作っておいて、それはないぜ。
言葉が統一された方が混乱(バラル)が起きないが、それはあくまでも人間視点って事やね。

アブラハム

アブラハムがノアの子孫って事は、わかった。
ここでも神の声を聞く能力は血族だけっぽい。
神の声を聞く能力は、血族限界なのでは。
偶像崇拝ダメ!みたいな一神教っぽい始まりです。
神の啓示を受けて旅立ちますが、本当は、崇める神が違うから、そのコミュニティから抜けたってのが現実っぽいですね。
エジプトに行くが追い出されて、ロトと別れている。

ソドムとゴモラ

正しい行いをしなかったら滅ぼされるという神は怖いよ話。
ロトが出てきており、助かっている。
一神教と血族優遇を感じる。

イサクの犠牲

アブラハムが高齢で授かった息子イサクを神が殺せと命ずる話。
結局、イサクは殺しませんが、神のやっている事が鬼畜すぎて怖い。
信仰心を試すなら、何でもしますね。
あとで調べたら、イサクの前に女奴隷のハガルにイシュマルを生んで貰っているんですが、邪魔になったので追い出したってあって吹いた。
神は彼らを救っていますが、アブラハムに全然共感できなくなりました。
漫画は善の面しか書いていませんが、原典の方が何倍も面白いでしょうね。

エサウヤコブ

イサクの双子の息子、弟ヤコブが兄エサウから祝福を奪う話。
「祝福」って概念が出てきており、親から子へ継承する形をとっている。
血族限界で、かつ一子相伝みたいになっている。
アブラハムが富を築いており、相続争いですね。
重要なのは神への信仰だと思うんですが。
神は怒っても良さそうなんですが。
ヤコブは最後まで利己的に見えるので、相続争いに勝利したヤコブが書いたシナリオにしか読めない。

エジプトのヨセフ

ヤコブの子ヨセフの話。
兄弟の妬みを買って、奴隷として売られてしまう。
夢の解きの能力で出世。
みんな合流してハッピーエンドですね。
あまり神が出てこないし、よくわかんないです。

出エジプト

ヨセフの子孫モーセの話。
エジプトがヤバくなり、奴隷に落ちてしまって辛いので逃げちまう話。
ヨセフの父ヤコブは神と対峙してイスラエルという名を送られており、この話では、その子孫をイスラエル人と呼んでいる。
神と直接的な関わりがあるって重要みたいですね。
神が明らかにエジプト人の神ではないって感じで話している。
モーセもエジプトの王と話す際もイスラエルの神と言っている。
モーセはエジプトの王に、イスラエル人の解放と、自治権の要求をしているように思えます、これはエジプトの王も怒りますね。
エジプト脱出後、十戒をゲット。
後継者にヨシュアを指名している。
自身の子ではないってのが面白い。
エジプトを出て辛い旅をしており、たびたび民が不満を言ってきては奇跡を起こして、やり過ごしている。
こんな状況なので、モーセ自身の子に祝福を継承した場合、殺されかねないと考えた結果、優秀なヨシュアにしたのかなぁと考えちゃう。

ヨシュア

約束の地って奪い取るもんだったんだなぁ。
手つかずの楽園があると思っていましたが、そんなものはなかった。
攻め入る街に内通者がいたりと、三国志っぽい話ですね。
約束の地=カナンの地は、今のエルサレム周辺の地域みたいです。
征服後の話は突っ込み所が多くて困る。

土師記

士師(しし)ってのは、政治的民族指導者という意味のようです。
ギデオンをリーダーとして、ミディアン人を倒している。
この時代になると、攻められる側にまわっている。
国としてまとまらないと滅ぼされてしまうので、王を立てる事になる。
人による人の支配については発言があるのはいいですね。
結果、神より王を選択している。
やっぱり神がすげぇーってのの伏線かな。

王の時代

王の時代という名前の旧約聖書はないのかな?
サムエル記ってのが正しそうですが。
漫画では、神は明確に王を決めるとは言っておらず、士師記でも民から王が欲しいからサムエルに見つけてくれと頼んでいる。
サムエルはサウルを適当に選んでいるとしか思えないし、神の名を借りているんじゃないかな。
その後、不正くじ引きしているし、なんなんだ、預言者って?ってなる。
サウルがダメってわかったので、次の王となるダビデをたてる。
サウルとダビデの話は、よくある感じですね。
ダビデイスラエルの王になるまでの流れがタナボタすぎる。
ダビデ預言者ナタンも、すごく都合のいい事を言ってるな。
ここで国が安定したのか、血統が復活している。
ソロモンに代わり、国が発展して、他国の姫と結婚した事から一神教に揺らぎが出てきていますね。
神より経済を取ったと読めます。
まぁ、神への信仰がないと滅ぶんだよってのが言いたいとは思うけどさ。

エピローグ

ここでは救世主(メシア)について触れていますが、これ、旧約になさそうですね。
新約があった上での旧約という書き方です。