破戒 ─まんがで読破─

破戒 ─まんがで読破─

破戒 ─まんがで読破─

元が文学作品だけあって、よくできています。
よくまとめたなぁーっと。

士農工商について検索したんですが、今は教科書にのってないんですね。
士農工商のような身分制度はなかったにせよ、エタといった差別は現実にあったんでしょうね。

主人公の心理描写が素晴らしく、苦悩に共感できます。

退職金が出なかったオッサンは武士の家系という事で農業をせずに家族に出ていかれてしまうシーンなど、細かい点がいいですね。
エタに限らず、社会階級の 呪い を感じます。
本書はエタが可哀そうってだけではないのが良いですね。

身分が卑しいのではなく、それで差別する人が本当に卑しいというのは真理ですねぇ。

残念なのはキャラクターの書き分けができてない点ですかね。
これ誰なんやってなります。
いっそ、名前を欲しい。