外道の歌(7)
- 作者: 渡邊ダイスケ
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2018/11/26
- メディア: Kindle版
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変化のある巻ですね。
初期は、法で裁けない悪を徹底的に裁く内容でしたが、この巻は、被害者が加害者に逆転したり、人の心の弱さの描写が目立ちますね。
加世子は完璧主義者っぽいので、この後、辛そうですね。
鶴巻がちゃんとフォローした発言しててビックリ。
酒には付き合わないけど優しくする、この二人の距離感を描写してていいですね。
後半の話は「やめてくれ、俺に効く」って内容でした。
男の思考が非常にリアルですね。
犯罪に走ってしまう人間には、視野が狭く、自身の中で正論を積み上げていった結果、犯罪行為に及ぶとかありそうですね。
男自身、悪というよりは普通の人間ってところが良いですね。
人間なんて、育った環境、置かれた状況で、犯罪を犯すってあると思うんですよね。
犯罪を犯したとはいえ、外の世界と触れる事で、結果として変わったってのは救いのある話です。
この話は、居酒屋のブラックバイトみたく、ありそうな状況を俯瞰して見れるのはいいですね。