外道の歌(6)

外道の歌(6) (ヤングキングコミックス)

外道の歌(6) (ヤングキングコミックス)

とてもいい巻だった。

まさかの再登場に、終わったと思ったら、これからが本番でしたって展開。
締めも、これまでとは違うが気持ちの良いものでした。

リアル感があって、緊張と緩和の使い分けが上手。

ナンパセミナーのヤツは、懲りてないクズですが、そのポジティブ精神は評価に値するなぁ(笑
なんでもっと良い方向に使えないんだ?
だからクズなんですって、堂々巡りになっちゃいますが。

DVの話は、カモの発言が素晴らしい。
こういう一言が 外道の歌 の初期にはあったなぁっと思い出しました。
カモの本音でもあり、被害者の重荷にならない配慮を感じます。
カモは怖くて優しい。

マンションの話は完成度が高い。
起承転結が綺麗。

カモが「わかり合えない人間もいる」と言っていますが、マンションの住人は話し合う事で、お互いを理解し、助け合えるまでに関係が改善している。
この落差が凄いですね。

おっさんは良い人というよりも、純粋に人間って感じがしますね。
お互いに理解しあい、いい関係を作れたからこそ、良い人として振る舞えるようになったと思う。

最後のおっさんのタバコのシーンは、ポイ捨てする癖は直せないが、その後の行動は変えられるって事なんだろうか。
描写に違和感があるので作者の意図がありそうです。

夢が叶えられず、職を転々として、何も自分には残っていないと思っていたが、ちゃんと居場所があって、人の役に立つ技術があった。
歩んできた道=癖は直せないが、行動=未来は変えられると受け取りました。
考えすぎかな。

次も楽しみ。

kameyatakefumi.hatenablog.com
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