- 作者: 中田考
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2018/07/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
最初に結論を書いてあるのはいいですね。
まえがきだけでも読む価値はあると思うし、完結しています。
ダメなのは、何も知らないことではなく、知るべき事を知らないことです。
こう定義しています。
そして以下3つを自身に問うています。
- 自分が何をしたいのか
- 自分には何ができるのか
- 自分は何をなすべきか
神を信仰すると承認欲求から解放されるって言い分は面白いですね。
神と自身の関係が人生の最優先事項なので、他者との関係は優位性が下がると読みました。
目に見えて触れられる人より、目に見えず触れられない神との関係を優先するってのは、至難の業っぽいですけどね。
永遠に片思いしている状態に近いのかな。
「自分は何をすべきか」という問いは一神教の信仰でないと答えれれないとしているのも面白い。
善悪などの例を出していますが、私としては「なすべき だという根拠」は、人や社会は立場によって内容が変わる曖昧なものであり、絶対的な根拠がない。
「なすべき の絶対的な根拠」を言えるのは、絶対的な神しかいないと解釈しました。
老人から金と権力を奪えって過激な意見で笑いました。
合理的ですけどね、日本じゃ難しいですよ。
他にも色々な事に発言してて面白い。
前に読んだ はイスラムの知識・教養でしたが、これはムスリムの中田考が現代社会をどう見るかですかね。
自己啓発・実践に近い内容でした。
視点を増やすって意味では意義のある本に思えます。
そういえば、前に読んだ本で、寿命は神が決めるし、国家に頼りたくないから健康保険はやめたってのはロックすぎて痺れました。
輸血を断る人たちの心理がなんとなく理解できた気がします。