失われた時を求めて ─まんがで読破─

人間賛歌ものですかね。

なんかフランスっぽいなと思ったら、著者がフランス人 マルセル・プルースト って方でした。

握手の描写などがあるんですが、日本の文化にないものなので、何を意味しているのか、わからない点がありますね。
細かすぎて、何て検索していいかすら、わかんない。

社交界の話は面白いですね。
社交界を出世の手段として使っていたり、そうするものを スノブ と罵ったり、文化を感じます。

貴族とブルジョアの違いも初めて意識しました。
ブルジョアはいわゆる成金ですね。
金のない貴族と、箔が欲しいブルジョアが一緒になるとか、凄くありそうです。

本質的には異なりそうですが、日本でいう武士と商人に近いものがあるのかな。

男性の同性愛を ソドムの男 といい、女性は ゴモラの女 って言うんですね。
宗教的タブーなので、そう表現するのは面白いですね。

漫画の登場人物、かなり割合でソドムの男か、ゴモラの女なので、基準がおかしくなるんですが。

原典は、その時代、その国の文化を知った上でないと読まないと理解は難しいでしょうね。
ヒューマンストーリーとして読む分には、悪くないかな。