武士道 ─まんがで読破─

武士道 ─まんがで読破─

武士道 ─まんがで読破─

まぁまぁ面白かった。
旧五千円札の男 新渡戸稲造 が武士道を定義したんですね。

定義にいたる動機って、あれでいいのかなぁ。
別に説明できなくてもよくね?って思っていましたが、武士道 (PHP文庫) の説明を読んで、納得しました。

かつての日本には、わが国固有の伝統精神があった。武士道もそのひとつである。それは、新渡戸稲造が1899年に英文で『武士道』を発表し、世界的な大反響を巻き起こしたことでもわかる。▼当時の日本は、まさに文明開化の真っ只中であった。怒涛の如く押し寄せる西洋の新しい価値観によって、社会全体がことごとく西洋化していった。その変わりゆく姿を見て、新渡戸稲造は「日本人とはなにか」を問い直そうと考え始めた。そして彼は失われゆく日本の伝統精神を振り返ったとき、「武士道」こそが、日本人の精神的支柱であり、それを世界に広く紹介することが日本のためになると考えた。

世界的に大反響で、国内への影響もあわせると、お札になるだけの人物だと思えますね。
正直、武士道の内容については、盛ってるだろお前とは思います。

外の世界を見た 新渡戸稲造 だからこそ、改めて日本を客観的に見て、定義できたと言えるでしょう。

以下、抜粋。

  • 義 = 打算や損得を超越し、自分が正しいと信じる道を貫く
  • 勇 = 義を貫くための勇気(正しいことを実行すること)
  • 仁 = 人としての思いやり、他者への憐みの心
  • 礼 = 他者の気持ちを尊重することから生まれる謙虚さ(他者に対するやさしさを型として表したもの)
  • 誠 = 文字通り言ったこと成す
  • 名誉 = 自分に恥じない高潔な生き方を守ること(恥を知ること)
  • 忠 = 自発的なものであり、己の正義に誓うもの

改めて見ると素晴らしいですね。
人生の指標になりますね。

後半の忠臣蔵の話は、知らなかったのでよかったです。
これは人気でますね。
最後は切腹で死ねて本望は、現代では理解しかねますが、筋を通した人生は充実しているなぁとは思います。

エピローグはダメですね。
「軍隊組織が武士道を利用するかもしれない」って、言葉を曖昧にして主張を混ぜてくるなよ。
これ原作にあるんだろうか?

武士道が発刊された後に出てきたであろう自虐史観を混ぜてるよね。
最後らへんだけ残念。