お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2016/12/09
- メディア: Kindle版
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クッソ面白かった。
内容が新しく、2016年までが対象として書かれているので「あれってそういう側面もあったのか」と気づきがあり、読んでいて楽しい。
石油がドルで決済されているのは知りませんでした。
「基軸通貨」がドルだから石油の決済に使われているのか、また逆なのか。
私は石油の決済がドルだから「基軸通貨」ってのがしっくりきますね。
ドル・ユーロがいかに不安定なのかを知ると円が買われるのも、なんとなくわかってきますね。
ドル・ユーロを保持しているリスクが高くなると、退避する的な意味で円を買っているって事なのかな。
タックスヘイブンの話も踏み込んでいて面白かった。
歴史的な経緯は今まで知りませんでした。
あの話を読むと、最終的に政府はどんどん弱っていき国が衰退する。
膨大な利益をあげている多国籍企業がうまく国を渡り歩き、最終的に世界を支配するって感じになるんだろうか。
歴史を知ると、民間企業が一番強いと思えてきます。
歴史を知り現代を知ると、日頃のニュースが楽しくなりそう。
読んでよかった。