イスラーム 生と死と聖戦

よかった。
構成も良く、最初はイスラームの入門、最後になるにつれ、著者の主張が出てきてて良い。

簡単ですが、以下の形でまとめられているんですね。

シーア派スンニ派の対立は、正当な指導者は誰なのか?で揉めてるんですね。
私自身は、外の人間なので、その事だけて揉めているわけじゃなさそうなんけど、って気はしますが。

これを読んでいると、神の視点ってのが、なんとなく理解できるような気がします。

後半の領域国民国家体制の話は勉強になります。

国家の法は、あくまでも人が作ったものであり、人が人を支配している。
イスラーム法(シャリーア)は、神と人との法であり、国家の法よりも上位に位置するといった考えは非常に面白い。
イスラーム法で否定されている事を、国家の法で肯定する事はできない事になっているんでしょうね。

日本に生まれ、育つと、国家があり、その法の下で信仰の自由が保証されているので、あくまでも宗教は国家の法の下に位置している。
何を最も優先するのか、の考え方が明らかに日本人と違うので、この考え方を知ることができたのは非常によかったです。

後書きも非常に面白い。
まさか他の人が出てきて、著者の 中田考 の解説をすごく丁寧にしています。
後書きって、本を書くに至った動機とかを著者本人が書くのが多いので、途中まで読んでいて混乱していました。

真実の中国史[1840-1949]

面白かった。
作者の 宮脇淳子 先生は チャンネルくらら の動画が楽しくて、いつか本を読みたいなーっと思っていました。

中国は 嘘 を扱う事に長けている地域なので、その歴史も嘘だらけってのは、わかる気がしますね。
自分たちの良いように書き直すのは、当たり前ですね。

宮脇淳子 先生はモンゴル史が専門なので、別角度から中国史を評価できるという点で、貴重に思えます。

この本を読んでいると、中国史の専門学者がいたとして、その学者が中国の資料をもとに「俺は中国史に詳しい」と思っていたら、相当危険だなぁと思いますね。
そんな学者はいないと思いたいですが。

中国の歴史なので、中国の資料を基礎にするのは、わかるんですが、そこに 嘘 が多い場合、真実とは異なるわけです。

宮脇淳子 先生の主張は、主観が多いのですが、自虐史観をなくす意味で、非常に好きです。
真実は見る立場で変わるので、日本人として有利に解釈すれば良いと思っています。

先生の動画を見ていると、結構、脱線して別の話題に飛ぶのですが、この本でも脱線してて、笑いました。
脱線したほうの話が面白かったり、脱線してまで話たい事があるってのは、見てて、微笑ましいです。

動画で見る 宮脇淳子 先生、そのままのノリで書いてあるので、宮脇淳子 先生の喋りが好きな人にはオススメです。

外道の歌(7)

外道の歌(7) (ヤングキングコミックス)

外道の歌(7) (ヤングキングコミックス)

変化のある巻ですね。
初期は、法で裁けない悪を徹底的に裁く内容でしたが、この巻は、被害者が加害者に逆転したり、人の心の弱さの描写が目立ちますね。

加世子は完璧主義者っぽいので、この後、辛そうですね。
鶴巻がちゃんとフォローした発言しててビックリ。
酒には付き合わないけど優しくする、この二人の距離感を描写してていいですね。

後半の話は「やめてくれ、俺に効く」って内容でした。

男の思考が非常にリアルですね。
犯罪に走ってしまう人間には、視野が狭く、自身の中で正論を積み上げていった結果、犯罪行為に及ぶとかありそうですね。

男自身、悪というよりは普通の人間ってところが良いですね。
人間なんて、育った環境、置かれた状況で、犯罪を犯すってあると思うんですよね。
犯罪を犯したとはいえ、外の世界と触れる事で、結果として変わったってのは救いのある話です。

この話は、居酒屋のブラックバイトみたく、ありそうな状況を俯瞰して見れるのはいいですね。

kameyatakefumi.hatenablog.com
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PowerShell で Redmine にログインして画面キャプチャを取得したのちログアウトする

特定のサイト(今回はRedmine)にログインし、キャプチャを取得したいので、PowerShellで実現してみた。

前提条件

  • Windows 10 Professional
  • $PSVersionTable PSVersion=5.1.15063.1387
  • ファイルを選択し右クリック → PowerShell で実行
  • IE のバージョンによっては保護モードを無効にする必要有り

IE_control.ps1

# IE起動
$ie = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application
$ie.Navigate("{RedmineのURL}")
$ie.Visible = $true

# 読込待ち
while($ie.Busy) { Start-Sleep -milliseconds 100 }

# ログイン
$doc = $ie.Document
$elements = @([System.__ComObject].InvokeMember("getElementsByName", [System.Reflection.BindingFlags]::InvokeMethod, $null, $doc, "username"))
$elements[0].value = "{username}"
$elements = @([System.__ComObject].InvokeMember("getElementsByName", [System.Reflection.BindingFlags]::InvokeMethod, $null, $doc, "password"))
$elements[0].value = "{password}"
$elements = @([System.__ComObject].InvokeMember("getElementsByName", [System.Reflection.BindingFlags]::InvokeMethod, $null, $doc, "login"))
$elements[0].click()

# 読込待ち
while($ie.Busy) { Start-Sleep -milliseconds 100 }

# リンクをクリック
$as = @([System.__ComObject].InvokeMember("getElementsByTagName", [System.Reflection.BindingFlags]::InvokeMethod, $null, $doc, "a"))
foreach($a in $as) {
    if ($a.textContent -eq "{テキスト内容}") {
        $a.click()
        break
    }
}

# 読込待ち
while($ie.Busy) { Start-Sleep -milliseconds 100 }

# IEをアクティブ化
Add-Type -AssemblyName Microsoft.VisualBasic
$window_process = Get-Process -Name "iexplore" | Where-Object { $_.MainWindowHandle -eq $ie.HWND }
[Microsoft.VisualBasic.Interaction]::AppActivate($window_process.ID) | Out-Null

# キャプチャ
Add-Type -AssemblyName System.Drawing
$bitmap = new-object Drawing.Bitmap($ie.Width, $ie.Height)
$graphics = [Drawing.Graphics]::FromImage($bitmap)
$graphics.CopyFromScreen($ie.Left, $ie.Top, 0, 0, $bitmap.Size)
$format = "jpeg"
$fileName = "Capture_" + (Get-Date -UFormat "%Y-%m-%d %H%M%S") + ".jpg"
$filePath = "C:\" + $fileName
$bitmap.Save($filePath, $format)
$bitmap.Dispose()

# ログアウト
$logout = @([System.__ComObject].InvokeMember("getElementsByClassName", [System.Reflection.BindingFlags]::InvokeMethod, $null, $doc, "logout"))
$logout[0].click()

# IE終了
$ie.quit()

余談

最終的に、タスクスケジューラに設定して、バックグラウンド処理として自動でキャプチャしたいが、画面描画がない状態でキャプチャしても、真っ黒な画像になるだけでした。
当然っちゃ当然ですが。

銃夢火星戦記(6)

めちゃくちゃ濃いな、この巻。
やっと一区切りがつきました。

ダス と ギラティン の一騎打ちは熱いですね。
ダス は風貌から生身だと思っていましたが、サイボーグだったですね。
焚き木したり人間くさい行動がいいです。

中盤から後半は、描写としてもグロいし、救えない話もあって辛い。
陽子 の本当の母親もわかる。

エーリカ は着々と悪の道を進んでいますね。
世界が破壊されるのを見て、楽しがっていて、もう戻れねぇな、、って。
陽子 は横で エーリカ を見ているんですが、エーリカに対する心象の描写がなくて、ちょっと残念です。
普通は「こいつ、大丈夫か」ってなりますよ。

ムスター は最後、ちょっとぐらい善良な事を期待したんですが、そんな事はなく、走りきってしまった。
狂気100%だと、ちょっと読み手としては気分良くないですね。
最後までやりきるって意味では、この巻らしいです。

次は時代が変わるのかな。

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