破戒 ─まんがで読破─

破戒 ─まんがで読破─

破戒 ─まんがで読破─

元が文学作品だけあって、よくできています。
よくまとめたなぁーっと。

士農工商について検索したんですが、今は教科書にのってないんですね。
士農工商のような身分制度はなかったにせよ、エタといった差別は現実にあったんでしょうね。

主人公の心理描写が素晴らしく、苦悩に共感できます。

退職金が出なかったオッサンは武士の家系という事で農業をせずに家族に出ていかれてしまうシーンなど、細かい点がいいですね。
エタに限らず、社会階級の 呪い を感じます。
本書はエタが可哀そうってだけではないのが良いですね。

身分が卑しいのではなく、それで差別する人が本当に卑しいというのは真理ですねぇ。

残念なのはキャラクターの書き分けができてない点ですかね。
これ誰なんやってなります。
いっそ、名前を欲しい。

中間管理録トネガワ(7)

中間管理録トネガワ(7) (ヤングマガジンコミックス)

中間管理録トネガワ(7) (ヤングマガジンコミックス)

面白いけど、最初ほどの勢いがなくなってきました。

このネタは、利根川でやる必要があるのか?っと思う話もありますね。

出張で遅刻してきた部下の話は、すれ違いすぎててイライラの方が強かったですね。
利根川に感情移入しているせいかな。
とりあえず、ちゃんと謝れっとしか思えない。

そういう意味では鉄筋の話もそうですね。
見る人を選ぶ話です。

社内恋愛は結末というか余白ページが面白すぎる。
破壊力高い。

うーん、感想を書いても、パッとしないなぁ。
なんだろう、笑いのツボがズレてきてるのかなぁ。

部下の話だと、海老谷みたいにぶっ飛んだバカだと笑えるんですけど、地味に無能なバカがミスする話だと現実感が強くてイライラが勝っちゃうのかな。
あるある系は結末がぶっ飛んでいたり、度合いがぶっ飛んでいたりしないと楽しめなさそう。

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機動戦士ガンダム サンダーボルト(12)

よかった。
決戦前の連邦側、南洋同盟側、それぞれの描写が良い。

イオ達はチームとして一致団結してて頼もしいですね。
ダリルは理想と愛する人のためにも負けられない。

どっちにも生き残って欲しいんだよなぁ。

連邦のモニカ参謀は胡散臭さを隠さなくなって来ましたね。
使える手段は使う、負けられない戦いってのが伝わってきます。

南洋同盟が レヴァン・フウ なら連邦は セイレーンの魔女 ですか。
サンダーボルトでニュータイプの定義をどうのこうの言うつもりはないですが、エスパーすぎる。
双子の能力は、情報戦で間違いなく有利に立てるので、戦術上、かなり重要な存在ですね。

双子は レヴァン・フウ と精神世界で何やかんやあるのかな。
期待したい。

双子は「怪物の母」カーラを殺してと言っていますが、お前らを作ったモニカ参謀は、それを超えていないかっと第三者視点では思ってしまいますね。

南洋同盟の子どもたちのシーンもなんとも言えなくて素晴らしい。
信仰に救われた子どもたちが、信仰のために死地に向かう。
自分の置かれた立場で最善を尽くしたいという思いに、善とか悪とかはないですね。
まぁ、でも少年兵ってどうかしてるけどね。

戦闘での ダリル と 装甲なしサイコザク はカッコいいですね。
サイコザクなのに、さらに装甲がないとかステータス極振りしている感じが良い。

次の巻からは戦闘モードなので、さらに楽しみだ。

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外道の歌(6)

外道の歌(6) (ヤングキングコミックス)

外道の歌(6) (ヤングキングコミックス)

とてもいい巻だった。

まさかの再登場に、終わったと思ったら、これからが本番でしたって展開。
締めも、これまでとは違うが気持ちの良いものでした。

リアル感があって、緊張と緩和の使い分けが上手。

ナンパセミナーのヤツは、懲りてないクズですが、そのポジティブ精神は評価に値するなぁ(笑
なんでもっと良い方向に使えないんだ?
だからクズなんですって、堂々巡りになっちゃいますが。

DVの話は、カモの発言が素晴らしい。
こういう一言が 外道の歌 の初期にはあったなぁっと思い出しました。
カモの本音でもあり、被害者の重荷にならない配慮を感じます。
カモは怖くて優しい。

マンションの話は完成度が高い。
起承転結が綺麗。

カモが「わかり合えない人間もいる」と言っていますが、マンションの住人は話し合う事で、お互いを理解し、助け合えるまでに関係が改善している。
この落差が凄いですね。

おっさんは良い人というよりも、純粋に人間って感じがしますね。
お互いに理解しあい、いい関係を作れたからこそ、良い人として振る舞えるようになったと思う。

最後のおっさんのタバコのシーンは、ポイ捨てする癖は直せないが、その後の行動は変えられるって事なんだろうか。
描写に違和感があるので作者の意図がありそうです。

夢が叶えられず、職を転々として、何も自分には残っていないと思っていたが、ちゃんと居場所があって、人の役に立つ技術があった。
歩んできた道=癖は直せないが、行動=未来は変えられると受け取りました。
考えすぎかな。

次も楽しみ。

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がっこうぐらし! 10巻

いい感じになってきた。
急に、便利キャラ(青襲椎子)、便利道具(ボーモンくん)が出てきますが、初期メンバーで次を決めるといった流れになっているのは好ましい。

苦難な状況でも、皆で手を取り合って進むってのが見たいって事なのかな。
大学編は、周りの政治やら闘争で、振り回されていて、これじゃない感が強いですね。
ゾンビものじゃ王道ですが、わざわざ がっこうぐらし! で見たい事じゃない気がします。

大学編をすっ飛ばして、ランダル製薬社編のメンバーを見ると、増えているのは 青襲椎子 なので、物語を進めるためにも このキャラクター を仲間に入れたかったって事で、大学編があったとも言えそうです。

くるみは希望キャラですが、今後どうなるのか気になります。
28週後 みたく希望から絶望に変わるのは勘弁して欲しい。
落差があると絶望が強くなるからなぁ。
28週後 の展開は好きなんですが がっこうぐらし! では見たくないなぁ。

時間的な制限が見えたので、終わりに向かって進んでいるでしょうね。
次が凄く気になります。

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